Deutsche Telekomは、Dynatraceを活用し、ドイツ、オーストリア、スイスにおいて最高評価の通信事業者アプリを提供しております。

Deutsche Telekomは、変化する消費者のニーズを反映するため、事業運営の抜本的な見直しを進めております。家庭でも外出先でも高速インターネットが普及する「ギガビット社会」の到来により、消費者は常時接続と超高速な顧客体験を当然のものと考えるようになりました。こうした現代の消費者のニーズに応えるため、Deutsche Telekomは自らを変革しております。もはや通信会社ではなく、通信サービスを提供するソフトウェア企業として自らを位置づけております。この変革の一環として、Deutsche Telekomはソフトウェア定義ネットワーク（SDN）を導入し、モノのインターネット（IoT）デバイスへの対応を強化するとともに、パートナーサービスとの連携を容易にするアプリケーションプログラミングインターフェース（API）を展開しました。これらの変革と並行して、全市場でシームレスな顧客体験を実現する単一のモバイルアプリも提供開始しております。

Deutsche Telekomはモバイルアプリ構築にあたり、クラウドネイティブ技術環境を採用し、Amazon Web Services（AWS）およびGoogle Cloud Platform（GCP）上でホストされるマイクロサービスとAPIを活用いたしました。この新たな柔軟性の高いアーキテクチャにより、Deutsche Telekomのモバイルアプリは同一のバックエンド機能で支えられ、全ての国と市場で機能することが可能となりました。また、パートナーや他のサービスプロバイダーのサービスとの連携も容易になりました。Deutsche Telekomのクラウドネイティブ環境への移行は、紛れもないメリットをもたらす一方で、高度な監視ソリューションを必要とする新たな複雑性も生み出しました。

Deutsche Telekomは、自社の環境が新たに抱える技術的な複雑性に対応するためには、監視とオブザーバビリティに対する新たなアプローチが必要であると認識しました。Deutsche Telekomが必要としていたのは、すべてのオブザーバビリティデータとセキュリティデータを単一のビューで提供し、ソフトウェア問題の根本原因について迅速かつ正確な回答をAIによって提供するプラットフォームでした。

Deutsche TelekomのITセールスおよびプラットフォーム担当上級副社長、ローラン・ドネ氏は次のように述べています。「当社アプリケーションの70％以上が様々なクラウド上に存在しており、これら全てを包括的に把握できる人間は存在しません。IT環境を評価するには、3～4種類の異なるクラウドインフラストラクチャにまたがる6～7の個別アプリケーションを検証する必要がありました。」 Dynatraceのプラットフォームにより、これら全ての情報を単一の信頼できる情報源に集約することが可能となり、各チームが問題を早期かつ迅速に解決できるようになりました」

• イノベーションに充てる時間の増加 – Dynatraceの導入後、Deutsche Telekomは自社アプリケーションの問題に対する根本原因分析（RCA）にかかる時間を大幅に短縮しました。平均RCA所要時間は3.3時間からわずか1時間へと、61％という劇的な削減を達成しました。これにより削減された手作業の負担が軽減され、DevOpsチームはイノベーションに注力できるようになりました。チームは顧客にとってアプリケーションをさらに優れたものにする新たな方法の模索に時間を投資できるようになったのです。
• 加入者体験の向上 – Dynatraceがリアルタイムで問題の正確な根本原因を特定する能力により、Deutsche Telekomはこれまで以上に迅速にパフォーマンス問題を解決できるようになりました。平均修復時間（MTTR）は4時間からわずか1時間へと75%短縮されました。これにより、問題発生時の顧客のダウンタイムが減少、体験が大幅に改善されました。
• チーム間の連携強化 – Dynatraceが提供するオブザーバビリティとセキュリティデータの単一ビューにより、Deutsche Telekomの複数チームが連携し、インシデントの診断と解決をより迅速かつ効果的に行うことが可能となりました。Dynatraceを通じて、Deutsche Telekomは30,000名に及ぶIT、DevOps、エンジニアリングチーム間のサイロ化を解消し、より協調的な働き方を実現しています。
• ギガビット速度の対応を実現 – Dynatraceによる継続的かつリアルタイムの可視性と正確な分析結果により、Deutsche Telekomはサービス中断に至る前に問題を事前に特定・解決することが可能となりました。その結果、多くのインシデントを未然に防ぐことで、顧客体験をさらに向上させています。

「Dynatraceとの連携により、当社のモバイルアプリがこれほど成功を収めたことを大変誇りに思っております」とドネイ氏は述べました。「実際、Deutsche Telekomのアプリはドイツ、オーストリア、スイスにおいて最高の通信事業者アプリとして評価されております。Dynatraceなしでは、お客様からこれほどの評価とご支持を頂けたとは思えません」